四〇〇字程度

おもしろいこと言える大人になるためには何をすればよかったのかと考える無駄使い

メタモルフォーゼの夜

一昨日、「変態アニメーションナイト2014」に行ってきた。いくつかツイートしたのでまとめておく。「変態(メタモルフォーゼ)アニメーションナイト2014」に行ったのは木曜日(千秋楽の一日前)。初めての変ナイト(メタナイト)だったので、鑑賞後、まずフ…

缶に詰められたコーンスープは進化しなくてもいいや

何をしていてもサマになる、絵になる人間がいるいっぽうで、誰がしていてもまぬけでどことなくおかしみを催す行為がある。矛盾しているようで、サマメン・サマウーメンはその世界観に「まぬけ」という不協和音すらのみ込む力を持っているので、二者は昇華さ…

待つ時間が手持無沙汰だったので

PM15時、ぽっかりと仕事が絶えた。こうなったら待つしかないので、いすに座したまま「休め」の姿勢に入っていたときのこと。 唐突に不幸に振り回される身の上について考え始めた。私の家族は今、幸福ではない。誰も家に帰りたいと思えないのではないかと思…

とある文芸賞の受賞作品を読んでいる

筑波大学には文芸賞の運営を行う学生団体がある。私が在学中に創設され、年に1度学園祭に合わせ、受賞作の発表と、作品や受賞者インタビューを掲載した無料冊子を配布している。 今年は第6号が発行されていたのを、学園祭を覗いた際に入手した。 まだ掲載…

戻る道すがら考えていたこと

一晩泊まったくらいでは罪滅ぼしにはならない。 そもそも罪滅ぼしをしに帰っているなどと知られたらどれだけ傷つけるだろうとも思うけれど、案外、そんなこと気にされていないかもしれない。 二食作ったくらいでは一緒に生活をしているとは言えない。 私の作…

シャンプーとコンディショナーを詰め替える

シャンプーを詰め替えた。コンディショナーも替えるつもりだったが、ボトルの底にまだどろりと、優に5回分は残っているのを見てしまっては捨てることもできずに、これを使い切ってからにしようと思う。「断捨離」とやらがまた一段と遠のく。 頭皮を泡まみれ…

目をさますとだれもいない

とても空腹だったから遠くまで行く気力がなかった。それからおもいのほか週末にお金を使わなかったので、少し贅沢を許せる気持ちがあった。昼休みに近くのブックカフェでおいしい昼食をいただく運びとなった。 ミートソース丼とつけあわせのサラダが美味しか…

ルピナスさんと胡麻のキッシュのはしりがき

金曜日はひな祭りのように過ぎた、とふと言葉が浮かんだのでそのまま記す。 18時に仕事を終えてよいと言われて、ふだんはこのような時間に帰れることはめずらしく、明日は仕事もないし、誰かに会って金曜日の残りを充実させたいと思った。給料日のあとはこう…

本の話はむずかしい

村上龍『音楽の海岸』を読んでいる。朝夕読んでいる。電車で読んでいる。不思議なことがある。この小説を鞄に入れて持ち運ぶようになってからというもの、電車で席に座ることができる。乗り込んだ駅から降車する駅まで座れる。ずっと読んでいられる。これは…

喫煙席の祖母と孫

改札を出て30秒、禁煙席と喫煙席が半々に用意されたチェーン店舗のカフェがある。朝は通勤の前から、夜は23時まで開いているからたいへん重宝している。メニューも安い。 日曜日の夕方はふだんとは異なる顔ぶれが集まる。 喫煙席にあきらかな幼年者、小学生…

誰も隣に座らない人がいて

電車の中で両脇が空席のまま、座っている人。空いている席があるというのにドアに寄りかかって目をつむっている人は気になるか。あなたの隣に誰も座らなくても、あなたが必要以上にそのことを気にする必要はない。けれど私はあなたの隣に座らない。立ったま…

夢見の悪い朝に

見た夢を思い出せなかった。身支度をととのえたところで、歯を磨く前に家の外に出て、煙草を吸っていて、やっと母と弟が出てくる夢であったと手ごたえを得た。そこから芋づるに内容が引きずり出された。 私は二人の期待にこたえられなかったうえ、わりと平然…

帰り道で

ああはなるまいと思うことばかりだ。人の多い場所ではとくに、インターネットでだって(ああはなるまい)。 電車の中で、手すりにも吊革にもつかまらず、揺れに耐えている女性がいた。私は終点まで開かないドアの前に立って外を見ていた。地下鉄の窓は車内を…