四〇〇字程度

おもしろいこと言える大人になるためには何をすればよかったのかと考える無駄使い

待つ時間が手持無沙汰だったので

PM15時、ぽっかりと仕事が絶えた。こうなったら待つしかないので、いすに座したまま「休め」の姿勢に入っていたときのこと。

唐突に不幸に振り回される身の上について考え始めた。私の家族は今、幸福ではない。誰も家に帰りたいと思えないのではないかと思う。帰ってもそこに安寧がないから。見たくない顔があるから。理由はそれぞれで元をたどれば原因を一つにする。

私は早々に逃げ出して、今も許されていないと思う。割れ目の見えない厚い曇り空の下で緩やかで終わりの見えない不幸せに囲まれている。たまに雷鳴が走る。何かを変える兆しなのかもしれないけれど、目を閉じて過ぎるのを待つ。そしてまた曇天が続く。

こんなふうにつづることもたいへんな傲慢だと思う。私は許されていない。

みんなが疲れている。この先も疲れ続ける。なんて悲しいのだろう。でも不幸せというのはそういうものなのかもしれない。何も思いつかない。